熱は体に入ったウィルスや細菌の活動を抑えようとする体の防御反応です。
子供の体力を消耗させますが、病原菌と戦う力（免疫力）を高める事ができます。
つい熱を下げる事に目を向けてしまいがちですが、無理をして下げる必要はありません。
機嫌や食欲などの全身状態を見て小児科にかかるか判断しましょう。

あたためる・冷やすのタイミングをきちんと！

熱の出始めでゾクゾクして手足が冷えている時は、毛布をかけたりしてあたためます。手足まであたたまり、汗をか始めたら、熱が上がりきったサイン。薄着にしてあげ、本人がいやがらなければ氷まくらや冷却シートで冷やしてあげても良いでしょう。

●太い血管のあるわきの下、ふともものつけ根などを冷やすと効果的です。
●ぬれタオルでこまめに汗をふいてあげると、気化熱によって体温を下げる効果もあります。
●おでこを冷やしても熱を下げる効果はあまりありません。ずれて冷却シートで鼻や口をふさいでしまわないよう注意して。

解熱剤の使用は慎重に！

発熱は体の防衛反応ですから、むやみに熱を下げる必要はありません。
それに解熱剤は一時的に熱を下げるだけで病気そのものを直す薬ではありません。
使用の目安は38.5度以上ですが、水分が摂れなかったり、眠れない時など、
本人が辛そうな場合に医師の指示に従って使用しましょう。

水分補給も忘れず！

発熱時はふだんよりも早く体から水分が失われていきます。こまめに水分補給しましょう。
食欲がないようならイオン飲料など電解質と糖分を含んだものを。
食欲があれば脂肪分の少ない消化のよいものを少しずつ食べさせてあげましょう。
のどが痛い時は、冷たい物、ゼリーやシャーベットがおすすめです。