腸は「第二の脳」とも呼ばれ、健康維持に大きく関わる免疫システムの50~60%を司っている事は医療者の間では常識になりましたが、まだ広く一般の常識には至っていないように見受けられます。以前は低栄養者の栄養補給に高カロリー輸液を点滴で補給すれば良いと考えられていました。
しかし、腸に栄養を介した方が患者の感染症発生が少ない事がはっきりしてきたと言います。
腸は体のなかで最も大きな免疫組織である証拠です。
腸を使わないと働きが落ちて、体のバリアー機能が弱くなって感染症などにかかりやすくなります。
こういった、生体科学の背景のもとに、腸内環境の良し悪しがアレルギー症状にも関与するという説も出て来ました。
今回、喘息をテーマにしたイベント開催にのぞみ、食事がどのように関われるかと考えた時、喘息の発作を予防したり、発作が起きても耐えられる体づくりの一環として「腸内環境を整える」事をお伝えしたいと考えました。
腸内環境と大きな関わりを持つのが、腸内細菌です。
人間は腸内に細菌がいない状態で生まれ、誕生後数時間でいろいろな経路で、大腸菌や腸球菌といった細菌が住みつくようになるそうです。
人間の腸には約100種類、100兆個の以上の細菌が住みつき、その重量は成人で約1.5kg。大便の約半分はこの細菌と細菌の死骸だと言われてます。
腸内細菌のバランスを変えてしまう要因としては、ストレス、薬、食中毒などがあげられ、特に毎日の食事の影響が大きいです。
高たんぱく質、高脂肪の肉食に偏らない事、食物繊維(野菜、海藻など)を十分に食べ、さらに乳酸菌やビヒィズス菌を含んだ乳製品を毎日の食習慣にとりいれることが有効です。
そして、腸内環境が整えられているかを自己チェック出来る方法として、「毎日の排便チェック」があります。
家族全員で毎日の健康チェックに、排便チェックを取り入れることを薦めしたいと思います。喘息の薬はたくさんの種類がありますが、たくさん過ぎるので、コイケ薬局でよく取り扱う商品で今日はお話させていただきます。
腸内環境を整える、おすすめ食材
●発酵食品・・・ヨーグルト、味噌、醤油、塩麹、漬物
●乾物類を使った常備菜乾物類は保存性と食味の向上を目的に作られた食材ですが、栄養的にも食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが豊富な食材です。
干しシイタケ、山クラゲ、切干大根、きくらげ、かんびょう、ぜんまい、ゴマ、鷹の爪、ドライトマト‥豆類、ワカメ、昆布、ドライフルーツ、ナッツ類など
天日干しのスルメ
魚介類なら、スルメ、身欠きにしん、干しエビ、煮干し、ホタテ貝柱、フカヒレ、ちりめんじゃこ、鰹節など
昔はどこの家庭にもあったものです。これらで出汁を作りました
昆布・・・・・・10g
干し椎茸・・・・大4枚
身欠きにしん・・100g
戻し不要のすぐ調理可能なソフト身欠きにしんでも可。2本用意。
醤油・・・・・・大サジ1
みりん・・・・・大サジ1.5
こんにゃく・・・1/2枚
絹サヤ又はいんげん、小松菜など青い色どりを添える野菜 適量
①昆布は濡らしたキッチンペーパーで拭き、汚れをとる。ひたひたの水に浸けて柔らかくなったら一口大に切る。浸けた汁はとっておく。
②干し椎茸も昆布と同様に汚れを除き、水に浸けて十分軟らかく水分を吸わせたら、軽く絞り一口大に切る。浸けた汁はとっておく。
③身欠きにしんは、水、または米のとぎ汁に浸けて、包丁で切れるくらいに軟らかくする。4~5時間かかる。戻し不要なソフト身欠きにしんを利用してもよい。こんにゃくも一口大に切り、さっと熱湯にくぐらせ、こんにゃく特有のにおいをとる。
④材料の準備が出来たら、鍋に材料を入れ昆布、干し椎茸の戻し汁をひたひたに入れて、火にかける
⑤吹きこぼれに注意をして昆布が軟らかくなるまで煮る。調味料の醤油、みりんを加え、ソフト身欠きにしんはこの時入れる。味がしみ込むまで
⑥盛り付ける時に、いろどりの野菜を添える。
試食レシピ・・・№1
アップルパイを作りましょう!
総量1520kCal 8