「更年期」とは閉経を挟んだ前後約10年間のことを指します。初潮の年齢が人それぞれに異なるように、 閉経の年齢にも個人差がありますが、日本人女性は50歳前後と言われています。このため、一般的には45~55歳が「更年期」と言われる期間になります。このころになると、卵巣の機能が衰え、女性ホルモン(エストロゲン)の量が急激に減少します。これに伴って生じる、ほてり・発汗・イライラ・不安感・疲労感などの心身症状、骨粗しょう症などの更年期症状が現れます。
≪生活習慣のポイント≫
〇更年期には終わりがあると知っておく
更年期に差し掛かったとき、確かに気分が滅入るかもしれません。しかし永遠に続くものではありません。この「永遠に続くわけではない」という考え方が実は重要で、終わりが来ると知っているだけでも症状に違いが出ます。急激な変化の後、次第に女性ホルモンが少なくなった体に落ち着いていくと、いろいろな更年期の症状も治まります。
〇体を動かす
気分が乗らないとしても、体を動かす習慣をつけましょう。汗をかくほど体を動かしていると、血液の循環が良くなって体の不調が和らぎます。体を動かす習慣は精神的な症状にも効果を発揮するのでおすすめです。
〇睡眠でしっかり休息をとる
睡眠時間も充実させることは欠かせません。なかなか眠れない不眠などの悩みも多い更年期ですが、目を閉じて横たわっているだけでも体と心が休まります。睡眠不足は更年期障害を悪化させやすいので、避けましょう。
〇入浴でリラックス
心のバランスを整えるために、時間をかけてリラックスしながら入浴を楽しみましょう。体がリラックスし、心も穏やかにさせてくれます。お気に入りの香りのエッセンシャルオイルや入浴剤を使うのも気持ちがほぐれるいい方法です。
〇趣味を充実させる
音楽や絵画、読書も心のバランスを整える効果を持っています。