プロバイオティクス・プレバイオティクス・シンバイオティクス
の違いについて
近年、健康づくりにおける腸内細菌の重要性に注目が集まっています。テレビ番組や雑誌などでも数多く取り上げられ、腸内細菌叢を表す「腸内フローラ」という言葉も周知されるようになりました。
今回は、腸内環境のキーワードとも言える
3つの用語「プロバイオティクス」「プレバイオティクス」
「シンバイオティクス」について紹介します。
プロバイオティクスは、有害な病原細菌を抑制する「抗生物質」に対して提唱された概念で、腸内環境を良くすることによって健康に役立つ微生物がプロバイオティクスです。プロバイオティクス食品として、生きた菌が含まれるヨーグルトなどの発酵乳、納豆などが挙げられます。
腸内細菌の餌になるプレバイオティクス
プレバイオティクスは、プロバイオティクスが菌そのものの作用によって腸内環境を改善するのに対し、プレバイオティクスは有用な腸内細菌の餌となる食品成分を摂取することによって腸内環境を改善するということです。
プレバイオティクスには、オリゴ糖などがよく利用されています。
双方を組み合わせたシンバイオティクス
シンバイオティクスは、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせたものです。腸内フローラのバランスを整える生きた菌であるプロバイオティクスと、腸内の有用な菌の餌となるプレバイオティクスを同時に摂取することで、より効果的に腸内環境を改善し、健康増進に役立つと考えられています。
医療の現場では、感染防御や炎症抑制などに
シンバイオティクスが応用されています