高齢者の方にとって、日常生活における最も大きな楽しみは「食事」であり、いつまでも美味しく、楽しく安全に食事を食べることは、ご本人や家族にとって切なる願いです。
しかし、要介護高齢者においては、脳血管障害、様々な神経疾患、加齢による機能低下等により、生きるために必要な基本的な機能である「食べる機能」が障害されることがあります。自宅で簡単に作れる介護食をご紹介したいと思います。
【ごはん】ごはん・おかゆ食は、水分量が多くなるので、胃液が薄くなります。副食は消化吸収の良いものを選びましょう。
また、摂取カロリーも少なくなるので、回数を増やすなど栄養不足にならないようにします。ま鶏肉、豆腐、卵などのたんぱく質や野菜など、プラスして、おじや風にしてみても良いです。冷めるとおいしくないので、60~70℃の適温で提供します。
【パン】牛乳やスープ、紅茶などに浸したり、牛乳やスープで煮込んでパン粥にします。卵と牛乳に砂糖を入れて浸して焼くフレンチトーストにするのもよいでしょう。
【芋類】たっぷりの水で軟らかく煮ます。水分や油分がないと飲み込みにくいので、マヨネーズやバターを混ぜたり、煮汁と一緒に食べる事で喉ごしがよくなります。長芋はすりおろすとそのままでも食べやすくなります。また、さつま芋とりんごをお湯と砂糖で煮込こむと食べやすくなります。