夏は食中毒が発生しやすくなる季節です。夏の高い気温と湿度が食中毒の主な原因となる細菌の増殖を活発にするためです。食事の準備をする時には、細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」を心掛け、食中毒を防ぎましょう。
◎主な細菌
・サルモネラ:鶏肉や卵、卵の加工品に多い
潜伏期間は6~7時間
・カンピロバクター:生肉や加熱不十分な肉類などに多い
潜伏期間は1~7日
・黄色ブドウ球菌:人の手を介して感染するため、おにぎり・寿司・サンドイッチに多い
潜伏期間は1~6時間
・腸管出血性大腸菌(0157など):牛肉、生乳、サラダなどに多い
潜伏期間は3~9日
・ウェルシュ菌:加熱調理された後、長時間室温で放置された料理に多い(カレーやシチューなど)
潜伏期間は6~18時間
◎食中毒予防のポイント
細菌を「つけない」ために…
・調理や食事の前にしっかり手を洗いましょう
・ 肉や魚は汁が漏れないようにビニール袋などで包み、保存する
・まな板で食材を切る時は生食の食材を先に切る
細菌を「増やさない」ために…
・食材はなるべく早く調理して食べましょう
・温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べる
・すぐに食べない時は冷蔵庫、冷凍庫で保存する
・消費期限を確認する
細菌を「やっつける」ために…
・食材はよく加熱する
・肉や魚は中まで十分に火を通す(中心温度75℃で1分以上)