今回は大注目のオリゴ糖についてご紹介します!
◎オリゴ糖とは?
オリゴ糖の定義は世界共通ではありませんが、一般的にこれ以上加水分解することができない単糖である、ブトウ糖や果糖などの糖が2~20個ほどつながったもののことを指します。
オリゴ糖の「オリゴ」とはギリシャ語で「少し」の意味を持ちます。そのため少糖類と呼ばれることもあります。
◎オリゴ糖の種類
・フラクトオリゴ糖
ショ糖に1~3個の果糖が結合したもののことをいいます。フラクトオリゴ糖を多く含む食品として、にんにくやごぼう、アスパラガスなどがあります。
・イソマルトオリゴ糖
主にグルコース(ブドウ糖)を構成糖とするオリゴ糖の一種です。
イソマルトオリゴ糖を多く含む食品として、はちみつや味噌、醤油などがあります。
・ガラクトオリゴ糖
2~6個の糖が結合したものを指すことが多く、単糖であるガラクトースを主成分とするオリゴ糖の総称です。ガラクトオリゴ糖は母乳に多く含まれています。
・大豆オリゴ糖
大豆に含まれる各種オリゴ糖の総称です。甘みは砂糖の70%程度で、カロリーは50%程度です。熱や酸に強く、他のオリゴ糖よりも少量で腸内善玉菌の増殖を促進させるといった特徴があります。
その他にもショ糖、麦芽糖などがあります。
◎オリゴ糖はどうして体によいの?
- 腸内環境を整える
オリゴ糖は、腸内でビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌のエサとなり、それらの増殖を促進することで腸内環境を整えてくれます。
- 便秘を改善する
オリゴ糖は胃や小腸で消化・吸収されにくい栄養素のため、食物繊維と同様に腸内の不要物質を吸着し、体外に排出する働きがあります。そのため、溜まった宿便も外に出してくれて便秘改善も期待できます。
- 美肌
オリゴ糖は腸内で善玉菌のエサとなり、悪玉菌の増殖を抑える効果があるため間接的に肌荒れを防ぐ効果があります。
- 動脈硬化を予防する
オリゴ糖によって腸内の善玉菌が増えると、血中の善玉(HDL)コレステロールが増えるといわれています。善玉コレステロールが増えることで、悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪を低下させるため、動脈硬化の予防も期待されています。
- ミネラルの吸収を促進する
オリゴ糖を摂取することによって、カルシウムなどのミネラルが吸収されやすくなることがわかっています。