果物の正しい摂り方について
ヨーロッパのことわざで、
朝の果物は金、昼は銀、夜は銅という物があります。
果物を朝に食べるメリット
- 果物に含まれる果糖が、すぐエネルギーに変換され脳と体が目覚める。
- 果物は消化されやすいので、朝の消化器の動きが鈍いときに食するものとして適している
- 寝ている間に失った水分補給としても適している
- 食物繊維も豊富で、体内の掃除を促進してくれる。
果物は、1年中おいしいものがたくさん出回っていて、女性は果物を好きな方は多いのではないでしょうか?果物は健康に良さそうなイメージがありますね。たとえば…
◎お菓子を食べるよりもカロリーが低そうなイメージがあるから食べている。
◎ビタミンC、食物繊維、カリウムなどが取れるから食べている。
などという方はいませんか?
実は、果物には糖分が多く含まれており、食べ過ぎると知らず知らずのうちにカロリーオーバーになってしまいます。
また、最近の果物は品種改良されて甘いものが多いため、健康に良いおいしいからと言って食べ過ぎると中性脂肪の増加や、血糖値の上昇につながる可能性があります。
1日の果物の適量は健康な方なら、1日200g程度が目安と言われています。糖尿病の方でも安心して食べられる分量(1単位量)でご紹介します。
※1単位=糖尿病の食事療法で使われる食事の単位のこと。
※ただし、現在治療中の方やカリウム制限等がある方は下記の目安量とは異なります。
★果物の1日の目安量(正味の重量g)一例を紹介します。
バナナ…1本(100g)、リンゴ…1/2個(150g)、みかん…2~3個(200g)、キウイフルーツ…小さい物なら1ヶ半、大きい物は1個(150g)、梨…1/2個(200g)ぶどう(巨峰・ピオーネなどの粒の大きい物)…10粒(150g)などです。
“注意“ アボカドは脂質が多い食品のため、果物ではありません。
◎ 糖尿病の栄養指導でよく質問される一例 ◎
①生の果物よりも手軽にとれる果物100%ジュースは飲んで良いの?
⇒ジュースは糖分が多く吸収が早いため、血糖値が一気に上昇します。高血糖の原因となるので飲むことはやめましょう。
②ドライフルーツは食べてもよいの?
⇒ドライフルーツは干しているうちに水分が抜けて糖度が増すので食事療法を行っている方には不向きな食品です。嗜好食品扱いとなります。
③果物の缶詰は食べてもよいの?
⇒果物の缶詰はビタミン含有量が少なく、砂糖が沢山使われていますので、食事療法を行っている方には不向きな食品です。
ドライフルーツと同様に嗜好食品として扱います。
④果物はいつの時間帯に食べるとよいの?
⇒皆さんは、夕食後に間食をしないようにしていると思いますが、果物も他の食品と同様に、夜遅くに食べると糖分が中性脂肪に変わりやすくなります。
そのため、日中の時間帯に食べる事がお勧めです。ただし、1日の適正量は守りましょう。