運動をすると体にたくさんの熱が発生します。発汗により熱を放出し、
体温が上がらないようにしていますが、暑い中での運動で大量の発汗が
ある場合、水分を補給しないと脱水状態になります。体重の2~3%の水分
が失われると、運動機能や体温調節機能が低下し、めまいや吐き気が起こる
熱中症の症状が出ます。さらに4%まで水分を失うと汗が出なくなり、
全身脱力、動きが鈍い、皮膚紅潮など症状が重くなり、体温も上昇して
大変危険な状態になります。安全に運動するためには適切な水分補給が
必要です。
★注意★
猛暑日は、運動を極力控えたり、朝・夕方の涼しい時間帯
にしましょう!!
[運動時の水分補給の目安]
タイミング | 摂取量 | 注意点 | |
運動前 | 30分前まで | 250ml~500ml | 口渇感がなくても積極的に摂ります。直前にとると胃が重くなり運動の負担になります。 |
運動中 |
こまめに 補給 (15分毎) |
100ml~250ml (1時間で合計 500~1000ml)
|
一度に大量に飲むと胃にたまり運動に影響します。長時間の運動時は3~6%の糖分0.1~0.2%の塩分を含んでいるもの(スポーツドリンク)を摂ります。 |
運動後 | 終了時 | 運動前と比べ終了後の体重減少が2%未満になるよう補給(体重50Kgの場合49Kg以下にならないように)します。 | スポーツドリンクや果汁(糖分濃度10%前後)を摂ります。 |
参考文献:公財)日本体育協会「スポーツ活動中の熱中症予防」
*熱中症の予防には水分補給とともに、食事を3食食べることも大切です。
毎日の食事からは約1リットルの水分を摂取しており、重要な水分補給源
になります。