鶏むね肉は脂質が少なく、タンパク質が豊富であっさりした味わいの部位です。加熱するとパサつくイメージのある鶏むね肉ですが、下ごしらえや調理法次第でしっとりジューシーに仕上げることができます。今回は鶏むね肉の栄養、下ごしらえの方法をご紹介します。
◎鶏むね肉の栄養
・タンパク質:鶏むね肉は鶏肉の中でも特に多くのタンパク質を含んでおり、良質な動物性タンパク質であるため筋肉の増強に効果が期待できます。
・ビタミンA:目の健康維持に役立つビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAは体内に蓄積しやすい性質があるため、食べ過ぎには気を付けましょう。
・トリプトファン:鶏むね肉のタンパク質には必須アミノ酸の一種であるトリプトファンが多く含まれています。トリプトファンは精神を安定させる作用のあるセロトニンの材料です。またセロトニンは夜になると睡眠ホルモンのメラトニンになり睡眠の質も高めて眠りにつきやすくしてくれます。
・イミダゾールペプチド:抗酸化作用をもつイミダゾールペプチドが含まれています。疲労回復や生活習慣病の予防・改善などが期待できます。
◎おすすめの下ごしらえ
・包丁の背などでたたくと、繊維がほぐれて柔らかくなります。
・小麦粉や片栗粉でコーティングすると、水分やうまみを閉じ込めてくれます。
・ピカタのように卵液をからめて焼くことで、肉から水分が逃げにくくなり、しっとりします。
・鶏むね肉を一枚のまま茹でるときは余熱でゆっくり加熱することでしっとり仕上がります。
・繊維に沿って一口大のそぎ切りにすると柔らかくなります。
・マヨネーズや砂糖水、重曹、調味液に漬けておく。
下ごしらえにひと手間かけて、おいしい鶏むね肉で手軽にタンパク質を摂りましょう!