「春眠暁を覚えず・・・」どこかで聞いたことある言葉。
春はぐっすり眠れるものだから、夜が明けたのに気が付かず寝過ごしてしまう、という意味です。
春は、寒さが和らぐことで睡眠環境が良くなると思われがちですが・・・
実は、睡眠トラブルが起こりやすい季節。花粉症、寒暖差、新生活への不安など・・・・。
皆さん、質の良い睡眠はとれていますか?
今回は、春を迎えるにあたり、脳の休息に大事な睡眠について、それから睡眠に大事な自律神経についてお話ししたいと思います。
★睡眠のメカニズム★
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があり、90分周期で1晩に4-5回一定のリズムで繰り返されています
レム睡眠・・・浅い眠り。脳が働いて夢を見る眠り
ノンレム睡眠・・・深い眠り、脳の眠り
これらの睡眠を支えているのが自律神経です。自律神経には、交換神経と副交感神経があり、切り替えが上手くいくと日中は精力的に活動、夜はしっかりと睡眠がとるようになります。
交感神経・・・活動している時、緊張している時、ストレスがある時
副交感神経・・・休息している時、体が回復する時、リラックスする時
交感神経と副交感神経のバランスがうまく働いていると昼間の疲れを夜の睡眠でしっかり回復出来て、いつでも健康でいられます。
自律神経のバランスがくずれると・・・
体の臓器、生理機能が不安定になるので、めまい・疲労・肩こり・冷え・不眠などの問題が起こります。
自律神経を整えて質の良い睡眠を得るために・・・
「寝る前にカフェインをとらない」これは皆さんご存じですね。寝る4時間前からはカフェインだけではなく、アルコール、タバコも控えましょう。
お風呂後、すぐに寝るのではなく、1時間ほど前に入浴しましょう。副交感神経を高めるために、15-20分程、38-40度のお湯につかるのが効果的です。リラックスできるよう音楽を聴く、アロマオイルを試すなど工夫されてもいいでしょう。
2014年3月に厚生労働省から健康づくりのために睡眠指針が発表されました。参考にしてください。
https://kenkonavi.jp/img/kyuuyou_img/kyuuyou_67.pdf
本来、人間の体は、自然に眠れるよう体内リズムがあります。自律神経を整える工夫をして、質の良い睡眠を心がけていきたいですね!
頑張って眠ろうとすると交感神経が高まり心が動揺します。対処法としてリラックスできることを行い、眠気を待ちますが、工夫しても眠れないときは専門家に相談しましょう。