2月の注意点

節分が過ぎれば立春です。暦の上では春ですが、2月は1年の中でも寒さが厳しく、空気の乾燥がより一層気になる月です。

何かとトラブルが起きやすい、そんな2月を健康にお過ごしいただくためのお話です。

 

 ヒートショック~急激な温度差を減らす~

温度差によって血圧や脈拍などが変動します。寒いと血管が収縮され血圧が急上昇、その後熱い湯船につかれば血管は拡張され血圧は急降下します。この血圧変動は心臓や血管に大きな負担となり、ヒートショックを与えてしまうことになります。

入浴前はお風呂のふたを開けたりシャワーをまくなど、蒸気で浴室全体を暖めましょう。

食後は胃や腸に血液が集中しており血圧が下がりやすくなっています。食後1時間経ってから、または日没前の気温が高く明るいうちの入浴もおすすめです。

 

心臓の負担にならないよう、お湯の温度は38~40℃ぐらいの低めにして熱くしすぎないようにしましょう。

 

 乾燥~適切な水分補給(保湿)対策が大切です~

空気が乾燥すると、のどや鼻の粘膜はダメージを受けやすく、免疫機能が低下することによって、風邪やインフルエンザといった感染症にかかりやすくなります。

また乾燥肌や肌荒れなどの皮膚トラブルだけではなく、血液にも影響を及ぼします。

体内の水分量が少なくなると血行が悪くなるため、心筋梗塞や脳梗塞などが起こりやすくなります。筋肉の弾力も奪われてしまうため、血行不良と合わさって、ぎっくり腰などが増える原因にもなります。

 

マスクをする、手洗いの後には保湿クリームでお肌を守る、こまめにお水やお茶を飲むなどの水分補給を心がけていきましょう。

 

 花粉~日本気象協会2024年春の花粉飛散予測(第3報より)~

スギの雄花は、初冬に冷え込みが厳しいと休眠打破が順調に進み、休眠から目覚めた後は、暖かいほど開花が早くなる傾向があります。この冬は寒暖差が大きく、12月後半に冷え込む時期があったことから、休眠打破はある程度進んでおり、1月前半は気温が高めに経過したこともあり、スギ花粉がわずかに飛んでいる地域があることが確認されました。

2月の気温は平年より高めに推移する予想で、このため2月に入るとスギの開花が進み、上旬に関東甲信の一部で飛散開始となる見込みのようです。

 

 早めの対策と、正常な免疫機能を保つための規則正しい生活習慣を心がけましょう。